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社長の勘違い

  
C社で就業規則改訂のミーティング中。
社長に対して、改定案の条文を読み上げていたときのこと、


   

「これはできない」
社長が語気強く言い放った。

   

あ、そうですか、了解いたしました。
続いて、読み上げる。

  

「これは難しいな」
社長が苦しそうな声を上げる。


   

あ、これは、今年の法改正事項なので、
この規定を盛り込まないと就業規則の改訂はできません。
社長黙る。
私、続ける。


   

「うちにはむりだなあ」
社長の眉間のしわが深くなる。


   

その後も、
「できないよ。こんなこと、いつ決まったんだ」
「なんで、そんなことやらなきゃいけないんだ」
「コストがいくらかかると思っている」


   

どうも、おかしい。
改定案の検討がスムーズに進まない。
しばらくして、気がついた。
社長は私が作った改定案には、
①法律による規定と、
②よりよい人事制度になるための提案が、
混在していることを理解していなかったのだ。


   

①は当然のことながら、検討の余地はない。
法律に沿った改訂条文を確認していただくだけだ。
しかし、②は主によりよい就業環境を作るための提案だけに、
経営側からみれば手間やコストが増えるものが中心だ。
いきおい、労働者側の要望に近いものにもなる(もちろん、それだけではない)。


   

①は私が入手した情報から、
②は経営者および社員インタビューを経てと、
原案作成手順としては別々のルートによるものなので、
その過程では別々に確認してもらっているのだが、
最終的に二つが混在した原案を提示したことによって、
社長は区別がつかなくっている。
まず、この誤解を解かなければ、改定作業は進まない。


   

以前、ある社長が、
「社労士はどっちの味方かわからない」ともらしたことがありました。
これは、社労士としては永遠のテーマなのです。


   

企業コンサルタントとしての商売を基調とするならば、
クライアントのご機嫌を損ねることは得策ではない。
しかし、士業として法律により規制された業務を担当する以上は法令順守は当然のことなのはもちろん、
関与企業の就業環境改善にも目を向けなければなりません。
日々の業務におけるこの二つの視点のせめぎあいが、
健全な社労士マインドを育ていくことだと意識しています。


   

あ、今月は厚労省のキャンペーンに関連して、
労基署の事業所調査が行われるという噂がありますが。
真偽の程は?
というより、ここでも、
社労士として、また、コンサルタントとして
相応しい動きをしなければなりませんね。


   

業務は、エクセルと格闘中。
新人事制度作成における賃金構造の設計が続きます。
経営の要望をかなえるためにベストの方法だと判断して、オリジナルの賃金制度を設計中です。
あまりの大変さに、少々後悔中です。
詳細は次回、お伝えします。


   

※本日の運動と食事

3連休は運動不足で過ごしたのを意識して、ちょっと離れたお店までランチに出かけました。往復1時間のウオーキング。

朝食:ハムチーズトースト、野菜ジュース、コーヒー、サプリメント
昼食:ハンバーグショップのランチ、サラダバー・スープバー3杯ずつおかわり
夕食:自家製ペペロンチーノ風スパ(鶏肉入り。冷蔵庫整理兼で野菜たっぷり)、みそ汁


   

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