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トータル新人事制度完成!

 

B社のトータル新人事制度が完成しました。
昨年の9月からスタートした仕事で、
約8ヶ月がかりでした。
先週、管理職への説明会を終えて、ほぼ終了。
今週、データを整理してCD-ROMに入れ、
出力センターで全社員分プリントをしたものと合わせて納品すれば、全工程終了。
(私はプリント現物の納品までするコンサルタントです。
 納品の日は段ボール箱をかかえてオフィスに搬入し、
 まさに出入りの業者風。)

    

ああ、長かった。
大企業だと2年くらいかける場合もあるそうですが、
中小企業相手で、私は個人事業で、
8ヶ月は長い仕事でした。

     

私は以前、週刊誌や月刊誌の仕事をしていましたので、
一つの仕事のスパンは、準備期間を入れても、3~4ヶ月程度。
もちろん、連載記事を担当すれば、同じ仕事が継続するわけですが、
それでも、1冊1冊の作業が終了して発売されれば一区切りです。

     

加えて、会社員でしたから、
もちろん毎月毎月の月給暮らしでした。
そんな面からも、
今回の仕事のギャラは前金の半金を頂いているのですが、
途中そんなことは忘れてしまい、
ああ、長いなあ、早く終了金がほしいなあと考えてばかり。
人間て、現金なものだ、ってたとえはこういう意味なのかと納得。

     

仕事の内容は大満足と言えるものでした。
クライアントからも、
現時点で最高のものができたとおほめいただきました。
クライアントニーズを的確に捉え、
かつ、社員の意識との乖離をおこさぬようにして、
中小企業で運用可能なシンプルさを基本に、
社員の不利益変更を可能な限りなくし、
今日的な時代の趨勢にも配慮した人事制度。
以上のことを心がけ、ほぼ成功できたと自負しています。
詳細は、次回よりご報告いたします。

     

実は、今回の成功の裏には理由があるのです。
私にとって、大変ラッキーな理由が。
それは、この会社が新人事制度を導入する最大の目的が、
『社員満足度の向上』にあったからです。
つまりどういうことかというと、
制度設計の前提として、
社員への不利益変更が少ないということです。

     

制度導入の趣旨が、
企業活力の向上とか、
社員の能力を引き出して適材適所とか、
表向きの表現はよくありますが、
実際の趣旨の大部分がリストラであるということは、
よくある話です。

     

賃金制度では、人事考課との整合性を取って、
業績を残した人にはそれなりの処遇をするとうたっておきながら、
賃金原資は削る、という矛盾が前提となったりします。
人事考課の話を熱心に聴いていた社長が、
賃金原資が増える可能性の部分の話になったら、
血相を変えて拒絶した例がありました。
社員を新しい基準で厳しく査定した上で、
ほぼ全員の賃金を下げるのであれば、
それは、新人事制度の導入と言うより、
単なる賃下げじゃないのかなあと思いますが。

     

ですから、今回の仕事は、
『社員への不利益変更のない新人事制度の導入』という、
制度設計上はたいへん自由のきく、
ある意味、たいへん楽な仕事だったのです。
この面で苦労しなかったら、
人事制度とは言えないよと、
ベテランの方に言われてしまいそうですが。

     

さて、さて、今回の仕事から私が学んだことは多かったのですが、
制度の質的なことは追って記述しますが、
それ以外にこのビジネスで大切なこととして、
いかに、クライアントの真意を探るかということです。

     

恐らく、大手企業であれば、
外部ブレーンである人事コンサルタント(社労士)に依頼する時点で、
企画書が揃って、依頼の趣旨が確定しています。
その後、企画書にプリントされた文字が変化することはありません。
つまり、企画書がクライアントとも言えるのです。

     

しかし、多くの中小企業では社長一人がクライアントであり、
やっかいなことに、この社長は決裁者であり、生き物なのです。
つまり、いろんな感情を持った上で気持ちは変化し、
誰に気兼ねなく依頼の趣旨を変更できます。
数ヶ月におよぶ設計期間において
どれだけ社長の真意を探れるかということが、
作業進捗と最終的な評価を大きく左右するのです。

     

この社長の真意は今、どこにあるのか?
どこまで、コストアップを許す気持ちがあるのか?
それとも、どこかの部分ではコストダウンするべきだと考えているのか?
社員全員に報いてあげたいのか?
それとも、特定の社員の処遇だけが気がかりなのか?
はたまた、制度をどれだけ会社の実態に合わせるつもりなのか?
それとも、世間的な水準に合わせたいのか?

     

これらの社長の真意に対応した上で作業を進めないと、
どちらでもよいだろう思って作成した賃金規程の条文が
ムゲに却下されたり、
省略してもいいなと判断した考課項目が、
最大のウエイトをかける項目として復活したり、
こちらの予想もしなかった展開を招くのです。

      

なんだか、愚痴めいた記述になっているかもしれませんが、
決して、そんなことはありません。
この仕事の奥深さを知ることができた喜びと、
ある程度はその勘所の端っこをつかめたかなという期待感を抱いています。

     

お後は、守秘義務がよろしいようで。
チャチャン、ドンドン。

       

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