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『猫について』

    

20070717

   
我が家には、一匹の猫が住みついている。
半ノラというのか、渡り猫というのか、
2年前の秋にふらりとやってきた。

   

当時、私は新しい家に引っ越して、
気持ちも新たに新しい仕事を始めたのだ。
と言っても、家自体は築30年のオンボロであった。
それでも、先住者が丹精込めたと思われる庭に出ることが、
新鮮な楽しみであった。

    

庭には多くの庭木が植えられていた。
春先には木蓮が咲き、桜が咲き、
初夏には鈴蘭が咲き、タチアオイが咲き、アジサイが咲いた。
夏には、棚にキウイの花が実を結び、
蜂の訪れが少々やっかいではあるが、
秋には柿とともに、豊かな実りを与えてくれた。
そして、冬には真っ赤なツバキが咲く。

    

庭の周囲にはそれらの木々が肩を寄せ合うように並んでいるのだが、
庭の中央は、先住者が芝生を植えたきり放棄してしまったらしく、
まだらになって雑草と混ざり、伸び放題となっている。
しかし、周囲の家屋には邪魔されず、
さんさんと陽の光が落ちてくる。
私は引越し早々、そこを菜園にすることにした。

    
長い年月風雨にさらされて固まった土を掘り下げて、
石や瓦礫を取り除き、石灰と鶏糞を撒き、
腐葉土と赤土で埋めなおした。
春にはそこに野菜の苗を植えた。
キュウリにトマトにナスにピーマン。
苗は梅雨の雨を吸い、初夏の日差しを浴びて、
ぐんぐんと緑の葉を茂らせた。

    

野菜の葉が、支柱で組んだヤグラの一面に伸び、
庭が野菜の収穫で満たされる様子は、
たとえようのないほどの喜びを与えてくれる。
真夏の光が畑を焼いていく。
私は命が脈打つ瞬間を感じる喜びを味わっていたのだろう。
畑の畝の間を幼子でも駆け回っていたら、
さらに素晴らしい光景となったはずだ。
しかし、残念なことに私と妻には子供はない。

    

『犬でも飼おうか』
それは、庭のある家に引っ越したときから、
妻と相談していたことでもあった。
畑や庭木の間を無邪気な雑種の日本犬でも駆け回っていたら、
それは、幼子の輝きにも劣らぬ喜びを与えてくれそうな気がした。

    

『少し落ち着いたら、犬を飼おう』
何度かそんな話を妻とした頃に、
一匹の茶トラ猫が我が家の庭に現れた。

     

以下、次号。
(人事制度の導入は、9月再開予定です)

     

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